空気中の揮発性有機化合物濃度を測定するポッシプサンプラー

摘要

分子の拡散現象とその拡散によって移動してきた物質を吸着や吸収によって捕集するパッシブサンプラー（Passive Sampler）は、空気中に存在する揮発性有機化合物の濃度を測定する方法のひとつである。 ポンプにより強制的に空気を吸引して着目成分をその空気から吸着等によって硝集するアクティブサンプラー（Active Sampuler）に対比した呼び方である。 　 パッシブサンプラーの特徴として、次のようなことが挙げられる。強制的に空気を吸引しないため、ポンプ及びその動力源が不要である。すなわち、サンプラ一本体だけで測定できるため小型軽量であり、ポンプに関するチェックや保守も不要になる。 また、長時間のサンプリングが可能である。 しかし、拡散という現象を基本に利用しているので、環境要因の影響を受けることに注意しなければならない。 また、パッシブサンプラーの捕集材に種々のものを使うことによって、捕集する物質も種々のものとなる。 当社では、揮発性有機化合物（VOC）用の有機ガスモニターNo.3500、No.3520とエチレンオキサイド（エチレンオキシド）用のエチレンオキサイドモニター（No.3551）の販売を行っている。（写真1、2、3）各種モニターの定量分所は自社で行うか、モニターの分析業務を行っている作業環境測定機関に事前に相談の上、依頼する。