非接触式キャリパセンサを搭載したQCSの導入事例

摘要

近年の紙の製造において，QCS（Quality ControI System）は品質管理の要であり，様々なニーズに応じた測定センサ，制御が確立された結果，人の経験に頼った生産体制から高度な生産管理体制へと変貌を遂げてきた。しかしながらリーマンショック等の影響を業界全般が受けたことで，導入コストやメンテ費用，10年先を踏まえたランニングコストの低減化を配慮した，更新及び新設計画を立てる事が必要となってきた。そういった中，当社では2012年8月に製紙業界としては初となるNDC社製光学式厚み計（以下Optimike）を搭載したQCSを導入した。本稿ではこの完全非接触の厚み計のシステム概要，及びオプションとして搭載した坪量計の導入評価について紹介する。