2009年総会の成果と2010年の予定

摘要

2009年の第98回ILO総会は6月3～19日にジュネーブで開催され，183のILO加盟国の大半から政府，使用者，労働者の代表4，000人以上が出席した。世界的な金融·経済危機が世界的な雇用危機へと広がる中,今総会の議題は直前に調整され，雇用問題に焦点が当てられた。当初予定されていた社会保障に関する議題は取り下げられ，サミットおよび全体委員会における審議を経て，「グローバル·ジョブズ·パクト（仕事に関する世界協定）」が採択された。他に，HIV（エイズウイルス）／エイズ，男女平等，国際労働基準の適用などに関する議題が審議された0議長として，バングラデシュのカンタケル·モシヤラフ·ホセイン労働·雇用·国外居住者大臣，副議長として，エクアドルの政府代表，エジプトの使用者代表，アメリカの労働者代表が選出された。