大気質改善方法の適切な選択

摘要

ロボット溶接か手溶接かを問わず，作業場のダストとビュームを許容レベルまで低減するには，大気質管理システムの導入が必要だが，その設備費とエネルギー消費は出来るだけ少くしたい。このためには発生ビューム量，具体的な溶接プロセス，および設備レイアウトを考慮した最低エア流量を満たすシステム構成が必要である。どのような設備も地方および連邦規制に合致する必要がある。米国職業安全衛生管理局（OSHA）は総微粒子濃度および溶接ビューム中の特定有毒成分（六価クロム，マンガン，およびベリリウム）への暴露許容量を規定しており，これを順守できなければ，過酷な罰金と法的責任に直面する。