IMEKO XXII World Congress 出席報告

摘要

第22回国際計測連合IMEKO XXII WORLD CONGRESS が，去る2018年9月3日から9月6日にわたり，英国·北アイルランド，ベルファストにあるBelfast Waterfront Hall Conference & Exhibition Centre という名称の会議場で盛大に開催された。この会議は，よく知られている通り計測に関する広範なジャンルを網羅する国際会議で，当協会の名誉会員飯塚幸三先生が1997年から2000年までプレジデントをお務めになられた会議である。今回の発表件数は400件以上に及び，世界各国から600名近くの研究者が参加された。筆者はTC5:硬さ分科会のメンバーとして，この会議に参加させて頂いている。会議は9月2日の受付で始まり，翌3日から6日まで24の技術分科会(TC)に分かれ，オーラルセッションとポスターセッションが行われた他，ノーベル賞受賞者らを招いての特別講演や各TCのミーティング，関連機器展示会も併催された。9月3日夜にはポスターセッションと機器展示を兼ねた会場で NPL(英国，National Physical Laboratory) によるウェルカムドリンクレセプションが，また5日夜には，かのタイタニック号が建造されたドックに隣接するTitanic Belfast展示館でGala Dinnerが賑々しく催された。また最終日，9月6日の閉会式では，高山茂先生（立命館大）による次回2021年，横浜大会の紹介プレゼンテーションが行われ，新プレジデントに石川正俊先生（東大）が就任され，大な拍手に包まれて閉幕した。以下は，TC5 ：硬さ分科会の二つのオーラルセッションとポスターセッションならびにTC 5ミーティングの概要である。