複数個のSH_0板波共振子を用いた 超広帯域帯周波数可変帯域阻止フィルタ

摘要

スマートフォン?携帯電話の普及により、その周 波数帯が過密している。その対策として、デジタル テレビ(DTV)の使用していないチャンネルの周 波数を利用するコブニテイブ無線の研究が行われて いる。その方式では、40チャンネルのうち、空い たチャンネル(ch)のlch分（5 MHzの帯域）、連続 する2ch分（11 MHzの帯域）、4ch分（23 MHzの带 域）の3棟類の帯域のいずれかを使用する方式であ る。そのため、コブニテイブ無線を実現するために は、周波数を470から710MHzまで可変でき、かつ 3通り帯域のいずれかを選択できるフイル夕が必要 とされる。470から710 MHzの広範囲なDTV帯すベ てにわたって周波数を可変するには、40%の周波数 可変幅を必要とする。しかし、報告されている最も 広い帯域を持つ後述のShear Horizontal (SH)型板 波共振子を用いて試作された周波数可変フイル夕で も13.5%の周波数可変幅しか得られず、40%の周波 数を可変できるフイル夕の実現は難しい。そのため、 DTV带をフルカバーする帯域通過フイルタと周波数 可変帯域阻止フイルタとを組み合わせた方式が提案 されている。その帯域阻止フイルタには広い阻止 帯域と広い周波数可変幅が必要とされる。周波数の 異なるDTV帯の広带域なSH型板波共振子を複数個 組み合わせて超広帯域な帯域阻止フイルタを作製 し、この帯域阻止フイルタに接続された容量可変Si ダイオードの容量を変化させることにより、広い阻 止帯域と大きい周波数可変幅を実現した。