燃料油販売量前年比3．0％減＝11月分石油製品需給概況＝

摘要

11月の石油製品需要は燃料油合計15，108千畑で前年比3．0％の減少となった。油種別には，ガソリンが0．9％減，ナフサが2，1％減，ジェットが5．7％減，灯油が0．7％減，軽油が1．9％増，A重油が4．0％減，C重油が29．3％減。軽油以外はすべて前年比マイナス。需要期入りの灯油は前年の屋根が高かったこともあるが，マイナスでのスタートとなった。製品合計では2カ月連続の前年比マイナス。　一方，11月の原油処理量（精製業者分）は15，477千畑で前年比99．1％。2か月連続の前年比減処理。11月の製油所稼働率は92．2％。冬場の需要期を迎えて90％台の高水準となり，前月比10．0ポイント，前年比5．8ポイントのそれぞれ大幅アップ。11月の製品生産は14，828千klで前年比0．1％の増産。わずかだが4カ月ぶりの前年比増産。灯油は前年比二桁増産。製品輸入は2，874千klで前年比8．6％の増加。製品輸出は2，651千klで同7．1％の増加。ガソリン輸出が32万kl，軽油が70万klの高水準。以上の結果，11月未の燃料油在庫は10，187千kl（流通在庫は含まず）となり，月間133千klの減少。前年同月末比104．9％と2カ月連続して前年レベルを上回っている。灯油在庫は月間219千klの減少で2，467千kl。前年水準が低かったこともあるが，前年同月末比111．7％と前年を大きく上回っている。