プロパン一般用需要大暖冬で9.9％減

摘要

12月のLPガス需要は前年同月比14.3％減の1,256千トンとなった。11カ月連続のマイナスだ。一般用プロパン需要の落ち込みが響いた。全国的高気温ではば1割も落ち込hだ。ブタン一般用も14％近い減少。おまけに大口直納船需要はゼロと散々な12月となった。供給は，国内生産が前年を大幅に下回る17万トンにとどまった。輸入は102万、トンと前年を上回った。需要ピークの12～1月に備えて輸入量を増やしたが，需要が低迷して在庫もわずかな減少にとどまり，前年比では前月末よりも高水準となった。月末在庫は月間65千トン減の1,743千トン。前年同月末比では91.7％となった。ランニング在庫は317千トンで前年同月末比80％となった。11月末在庫量では12月に大型寒波でも到来すれば，玉繰りがかなりタイトとなると懸念されたが杞憂に終わった。12月のLPガス輸入CIF価格は，ドル建てが465.70ドル／ト，で前月比29.70ドルの上げとなった。円建てCIF価格は前月比4,280円上げの57,127円／トンと2カ月続きの大幅上げとなった。12月通関の輸入貨物に適用された為替レート＝通関レートは前月比1.46円円安の122.67円／ドルと前月に続く大幅円安となった。2月の元売仕切価格は，2月CPが大幅下げとなったために，前月比プロパンが11,900～12,500円／トンの下げ，ブタンが11,200～11,800円／トンの下げのとなった。