JXHD，東燃ゼネ経営統合で基本合意2017年4月，国内2大元売体制へ

摘要

JXホールディングス（JXHD）と東燃ゼネラル石油は3日，2017年4月をめどに両社グループの経営統合を目指すことで基本合意書を締結したと発表した。今後，経営統合に向けた詳細な検討と協議を進め，2016年8月までに最終契約（経営統合本契約）を締結する。出光興産と昭和シェル石油の合併決定に続く，精製元売の再編。わが国石油元売は，2つの巨大元売とコスモエネルギーホールディングスその他の体制となる。JX·東燃ゼネラル石油両社の連結売上高は合計14兆円超。出光·昭和シェル陣営（計7.6兆円）の約2倍という巨大元売グループの誕生だ。ガソリン販売シェアはJX·東燃合計で52％，出光·昭シ合計で32％。2強合計で84％という寡占状態が出現する。JX·東燃ゼネラルは統合後5年以内に，1,000億円以上／事業年度の統合効果実現を目指し，製油所·油槽所の統廃合，組織の効率化，精製·製造，需給·販売の最適化に乗り出す。統合比率や新会社の社名などは今後詰めるが，現在の「ENEOS」，「エッソ」，「モービル」，「ゼネラル」の4つのSSブランドは当面継続し，将来，最適なブランドに統一する予定。新会社はまた，アジアでの事業展開や，国内での電力·ガス会社との小売自由化競争にも勝ち抜くため，様々な施策と合理化を実行する方針だ。両社首脳陣は3日に記者会見を行い，詳細を報告した。本稿はその内容等を速報で紹介する。