10月CP下げの背景に米国シュールLPガス輸出増

摘要

サウジアラムコ社は9月29日，わが国の輸入関係各社に対して10月のLPガスCPをプロパン820ドル，ブタン850ドル／トンとした旨，通知してきた。前月に比べてプロパンが30ドルの下げ，ブタンが25ドルの下げとなった。10月のLPガス国際市況は大幅に軟化していたため，元売各社もプロパン800～釘0ドル，ブタン820～830ドル程度か，あるいはそれ以下を予測する向きが多かったが，この意味では意外な高値になった。原油市況が前月比で上げとなった中で，CP下げとなったことから，対原油熱量等価比では5ポイント前後の下げとなった。　9月の原油市場は6日がシリア情勢の緊張がピークに達して，WTlも110．53ドル／ールバレとなったが，その後は米軍による空爆の危険が回避されて下落。第4週平均では103．06ドルまで下げた。9月30日は102．33ドル。　これがLPガス市場を一段と軟化させたが，月平均の原油は前半の高値から前月比数ドルの上げとなった。ただ，やはり需要期目前市場。軟化したLPガス国際市場も最終週は上げに転じた市場が多かった。