ステンレス鋼軽量部材の局部座屈と設計用有効幅

摘要

本稿では、ステンレス鋼薄肉部材の局部座屈について、その理論的背景と実験に基づく設計用有効幅について紹介した。 降伏強さを保証する有効幅厚比すなわち限界幅厚比（鋼管の場合は限界径厚比）は、（7）、（8）、（10）式で表され、局部座屈崩壊耐力よりも低い応力レベルでの断面剛性を支配する有効幅厚比は（9）式で表される。 設計では、式中のσ_yをFに置き換えればよい。 次稿では、本稿の有効幅を使って、柱のオイラー座屈が局部産屈と達成する場合の許容圧縮応力度の算定方法について解説する予定である。