低エミッションを目指したプラズマ支援燃焼の研究

摘要

本研究では、触媒燃焼の代替手段としてプラズマ支援燃焼を提案し、希薄燃焼を促進できるかに着目した。高温予混合ガス中にDBD放電によりプラズマを生成し、燃焼における影響を調査した。本研究により以下の結果を得た。（1）プラズマの効果により通常は燃焼が進行しない希薄条件下でもメタンの大部分を燃焼できた。（2）一方、プラズマはNO_xの生成にも寄与してしまうことが分かった。今後は放電条件の最適化を行い、以下の条件をクリアできるかを検証していく予定である。（1）HC、NO_x排出量を10ppm以下に抑える。（2）放電エネルギーを発熱量の5%以下に抑える。これらの課題解決に加え、有害物質COの測定、温度の測定も必要である。