火花放電による水素－酸素－窒素混合気の最小着火エネルギー計測

摘要

燃料電池技術をはじめとして、その実用化もかなり進みつつある。水素エネルギー技術を考える上で安全面の対策は必要不可欠である。水素は極めて小さいエネルギーで着火を起こしてしまう上に、爆発濃度域も広いためである。水素着火の安全性の定量的な評価のために、最小着火エネルギー（MIE: Minimum Ignition Energy）という概念が古くから導入されてきた。水素－空気混合気での最小着火エネルギーは0.019［mJ］と言われている。本実験では酸素濃度や放電ギャップ長を変化させて最小着火エネルギーを計測し、安全性を確立させ、水素エネルギー社会の実現をと貢献することを目標にしている。