企業における人材の採用·確保·定着の現状

摘要

多くの企業が人材不足に直面しています。日本銀行短観は、2009年を境に業況判断が好転する一方人材不足が進み、2018年の四半期毎の雇用人員判断DI（過剰一不足）（全国全産業）は、－34（1－3月期）→－32件6月期）→－33（7－9月期）で推移し、非製造業（宿泊·飲食サービス、運輸·郵便、建設等）、金属系製造業、小規模企業ほど不足感が大きいことを示しています。また、3か月後の先行きもー37とさらに厳しくなる見通しになっています。さらに、日本の人材不足感が世界的にみて大きいことを示す調査結果もみられます（マンパワーグループ「2018年人材不足に関する調査（43カ国で調査）」）。