触媒と私

摘要

触媒の研究に計算化学という立場から関わるようになってから5年ガ過ぎました．触媒40巷3号には「計算機触媒化学へのさそい」という特集号が組まれ,分子動力学，密度汎関数などが紹介されており，計算化学への期待が感じられる内容となっておりました。 それから3年，コンピュータの高速化は著しく.より大きな系の計算を高レベルで手軽に行えるようになってきました．特に密度汎関数法により，錯体触媒反応の計算は飛確的に進hだと思いますしかし，計算化学が身近になった今こそ，改めて化学の本質を理解することの重要性が問われるときだと思います。 研究のスピードが問われる時代，計算時問と精度を満足させるベストの方法を模索しているのぞすが，時には秒以下で計算が終了するHuckel法が最も埋に適った説明を与えてくれることに驚いたりもします．