ゼオライトを触媒とするヒドロアミノ化反応

摘要

固体酸触媒（ゼオライト）によるアニリンとアクリル酸メチルの分子間ヒドロアミノ化反応の検討を行った。 種々のゼオライトを用いて本反応の触媒活性を検討したところ，3次元細孔構造を有するゼオライト（FAU，BEA）が良い触媒活性を示すことが分かった。 さらにFAUについてイオン交換による触媒活性を検討したところ，Na-FAUが最も良い結果を示した。 本反応により得られる付加体は全てanti-Markovnikov配向性を示したことから，アルケンの活性化こよって反応が進行するのではなく，活性化されたアミンヘaza-Michael付加的にアルケンが付加する反応機構が考えられる。