表層メタンハイドレート探査について

摘要

国際深海掘削計画（DSDP，ODP）の掘削により深海底堆積物中に氷状の固体メタン「メタンハイドレート」の存在が分かってから四半世紀，ハイドレート調査を主目的とした最初の航海ODP Leg164は19年前の1995年である．地球環境への長期的，短期的インパクト，温暖化の結果として懸念される大規模地ヒりによる災害などジオハザードとしての側面で様々な議論が起こる一方，次世代エネルギー資源としてのポテンシャルが注目され，台湾，韓国，インド，中国などアジアの国々が海洋のメタンハイドレートの資源化を目指して探査を進めている．