ASV技術の効果予測に関する研究－車線逸脱警報装置の効果評価：その2

摘要

本実験における結論を以下に示す．直線を走行している場合について，車線逸脱警報装置が導入されることで，車線逸脱に起因した側壁や中央分離帯との衝突，および車両同士の衝突事故はほぼ防止できると推定される．カーブ走行時の車線逸脱については，概してカーブの曲率半径が大きくなるに従い，車線逸脱装置が導入されることによって防ぐことのできる事故件数は多くなると推定される．路肩の幅員が比較的広い道路における側壁との衝突事故（基準逸脱量2.5m）については，カーブの曲率半径によらず車線逸脱警報装置の導入による事故数低減の効果は大きくなると推定される．