透水型枠工法によるコンクリート製品表層部の改善に関する研究

摘要

コンクリート製品は表面の美観や所要の圧縮強度を満足するよう造られているものの、寒冷地における歩車道ブロックには凍結融解作用の繰り返しや凍結防止剤の散布により表面から劣化が進行し、崩壊している箇所も散見される。 本研究では試作した透水型枠と透水性シートにより作製した、歩車道ブロックA表層部の力学性状の改善について検討した。 余剰水の排水により表層強度が高まり、その効果はシート貼り付け面に近いほど、また打ち込み時に圧密が加わり設置された時に上部となる部分ほど大きい。 さらに表面の粗さがなく美観も向上した。 またこれらの改善効果は実際のコンクリート工場製品に使用される条件で作製したものでも確認された。