製品向け中流動コンクリートの振動締固め成形に関する実験

摘要

コンクリート製品向けの中流動コンクリートについて、表面気泡率を成形の評価指標とし、振動締固め成形の諸条件（振動加速度、振幅、周波数、打込み速度、振動継続時間など）を検討した。 その結果、中流動コンクリートを用いれば、普通コンクリートよりも小さな振動で型枠の隅々にまで充てhが可能となり、表面気泡率を大幅に低減することができた。 コンクリート充てh後の振動が継続された場合、気泡が型枠面に露出する現象が見られ、中流動コンクリートは、振動時間を適切に定める必要があることを明らかにした。 中流動コンクリートは、高流動コンクリートよりも安定した品質で製造できるため、コンクリート製品工場の騒音低減策として期待される。