大型鋳造機用マグネシウム溶解設備--最適化のための省人·省エネ·省スペース化

摘要

近年、自動車軽量化のためにマグネシウム合金を使用した鋳造部品が増えてきた。これまでは比較的小さな部品への採用が多かったが、オイルパンやエンジンブロックなど大型部品への採用が増え、当社においても、大型鋳造機に対応する溶解設備の需要が増えてきた。大型鋳造機に対応する際、これまで主流であった、125～500t程度の小型、中型用の鋳造機に対応する溶解設備（写真1）を、そのままスケールアップするだけでは使い勝手が悪く、最適な物ではなかった。特に、マグネシウム合金を高品質に連続溶解する場合インゴットの予熱は欠かせないが、作業者が1本ずつコンベア上にストックするこれまでのインゴット予熱炉へのインゴット供給では、作業者がストック作業に付きっきりになる必要があり、改善が必要であった。また、マグネシウム溶解炉には鋳造機スリーブへ溶湯を供給する給湯ポンプが欠かせないが、給湯ポンプを大型化するとハンドリングが悪くなり、給湯精度の悪化や、メンテナンス部品のコストアップなど、改善の余地が多かった。