低S/N目標の追尾開始におけるMHTの性能解析

摘要

レーダを用いた低S/N目標の追尾開始において，検出開催を下げて探知性能を確保し，相関決定にMHT（Multiple Hypothesis Tracking）を適用して誤警報を抑圧する方式が知られている．この方式では単位時間当りの信号電力に応じて，追尾開始性能を最適とするサンプリング間隔が存在する．しかし最適なサンプリング間隔の特定では数千試行に及ぶモンテカルロシミュレーションを実施している．この課題に対して，本稿では追尾開始性能を最適にするための，解析手法を用いたサンプリング間隔の設計手法を提案する．