次世代デジタル·モバイル機器用デバイスのトレンド：デジタル·モバイル機器における水晶デバイスの最新トレンド

摘要

移動体通信機器用部品の小型·薄型化要求は表面実装を前提にますます強まってきている．基準信号の発振器や振動子も例外ではなく，現在では3.2mm×2.5mmサイズが主流となりつつある．とくに携帯端末機の小型軽量化の加速は世界的規模で著しく，多機能化とあいまって，よりいっそうの小型化を必要としている．すでに2.5mm×2.0mmや2.0mm×16mmサイズといったものも開発が進hでいる．一方，デジタル化にともない，高品質で高速なデータ処理の要求から，信号処理プロセッサのクロック源においては，高周波化が進hできている．モバイル機器の要求としては，電池寿命を延ばすために省電力化の要求も強い．このため，高周波回路は間欠動作させ，時間標準としては腕時計に多く使用されている水晶音叉振動子を常時駆動させている機器が多い．この音叉振動子は32.768kHzという低い周波数のため，電池に負担をかけない．この音叉振動子にたいしても小型化の要求が強いのは言うまでもない．