トラバースクリープフィード研削による砥石 工作物位置合せ時間の削減 - 第1報: 基礎的研削特性とドレッシング条件が砥石寿命に及ぼす影響

摘要

クリープフイード研削を応用することにより,センサを使用しないで砥石と工作物の切込み方向の位置合せ時間を削減する方法について検討した.その結果, (1)クリープフイード研削には, WA砥石よりもSG砥石が適している, (2)砥石切込み量とテーブル速度の積が一定の場合には,砥石切込み量が小さく,チーブル速度が大きい組合せの方が接線抵抗は小さくなる, (3)ドレッシング切込み量や送り速度を大きくすると,砥石寿命が長くなる, (4) ドレッシンデ送り速度を500mm/minに設定してS45Cをトラバースクリープフィード研削した場合,途中でドレッシングすることなくチャック面積に等価な(100mm×150mm) × 12面の面積を研削できる,などの点を明らかにした.