建物の遮音設計·室内騒音評価における鉄道騒音の測定方法

摘要

建物の居室において用途に応じた静かさを実現するために，計画·設計時や工事途中さらに使用後の様々な局面で騒音測定が行われる。 対象騒音のレベル変動が少ない場合は，測定の場所·時間帯 r間長などについて考慮する必要はほとhど無いが，都市部や近郊ではこのような外部環境はほとhど無い。 外部騒音に対する遮音設計が必要な建物の外部環境は，時間帯によってレベルが異なり，かつ大きなレベル変動をするケースが多い。 レベル変動する騒音についてはその代表値を設定して遮音設計を行わなければならない。 外部の昔環境に対して規定されている環境基準や騒音規制に関しても同様な事があり，これらの法規制においても様々な指標が用いられている。本稿では，鉄道騒音のような間欠性騒音に対して，現在用いられている単一指標とその測定方法を紹介し，レベル変動パターンが異なる鉄道騒音から求めた単一指標相互の対応を検討した事例を紹介する。