日本のオムニチャネルは発展するか～オムニチャネルはSCM発想の有無が決め手

摘要

最近、流通の世界では、最先端システムといった形で，“オムニチャネル”がもてはやされている。しかし、当方は日本のこれらの現代潮流に？？？を持っている。その理由は、その発想と現実が何とはなく借り物くさいこと、物流のサービス領域を超えているように見えないこと、システムづくりの起点がはっきりしないことなどからである。今のままの延長で行くと、おそらく消費者にとって本当の価値を生むシステムにはならないのではないかと危惧する。そこで、本号では、この辺りのところを、今後の流通社会変革の重要キーワード“ロジスティクス／SCM（サプライチェーン·ロジスティクスマネージメント）”を意識しながら日本でのオムニチャネルの発展性と課題について考察してみたい。