シールドトンネル拡幅、分岐·合流工法：突起型拡幅シールド工法（FV拡幅工法）－拡幅シールド機のテールシールパッキンの止水性能確認実験

摘要

近年、都市部での地下空間の有効活用が活発に進められる中で、周辺環境への影響が少ないシールド工法が大断面·長距離·大深度等への対応技術の高度化とともに幅広く採用されるようになっている。また、東京湾横断道路の開通以来、都市部における高速道路建設にシールド工法の適用が広がっており、非常駐車帯 ⒎轴ず狭鞑康趣摔堡霋埛夹gのニーズが高まっている。 これらのニーズに対応するため、㈱奥村組、日立造船㈱、新日本製鉄㈱は共同で「突起型拡幅シールド工法（FV拡幅工法：Back Filling Variable Section Shield Method）」を開発した。 本工法は、突起型拡幅部を有するシールド機で掘削を行い、拡幅に必要な区間のみ突起形セグメント（鋼製）で覆工し、拡幅しない標準トンネル部は円形セグメント（RC製）で覆工するとともに、その時に生じる突起部の空隙に問詰め材を充填する工法である。 本報では、主にFV拡幅工法の概要と開発にあたって課題となる拡幅シールド機のテールシールパッキンの止水性能確認実験について述べる。