簡易遠隔操縦装置による施工の効率化検討－バックホウ搭載型ロボット（ロボQ）による施工の効率化検討

摘要

遠隔操縦機械による無人化施工は、平成2年11 月に噴火した雲仙普賢岳の堆積土砂を緊急に除去する災害復旧工事として、試験フィールドで平成6年度に採用されて以来、改良·発展を遂げ、災害復旧現場等での実績も多くなっており、一般工事への導入が期待されてきている。しかし、有人施工と比較して施工効率や施工精度等が劣るといった遠隔操縦施工特有の課題が残されており、その向上が望まれている。 そこで、主に災害復旧用に用いられている遠隔操縦機械の一般工事への導入を目的として施工効率、施工精度の向上のための検討を行うもので、九州技術事務所とフジタが平成11年度に共同開発した簡易遠隔操縦装置（通称ロボQ「以下、ロボQという」）を用いて、平成13年度から2ヶ年にわたり調査·検討を行った。