自動車製造技術と市場環境－Part 6 クルマづくりのQCD高度化に対応する大手專用機メーカー：限りない“生産效率”追求技術の独自性確立、国際競争力の強化

摘要

自動車向け専用機で高いシェアをもつ日平トヤマ。 自動車のエンジンやトランスミッションなど豊富な加工実績をもとに、初工程から完成品までの全加工トランスファーラインを一括納入の「フルターンキー受注」を実現。 そうした専用機づくりの独自のノウハウをベースに事業を展開、その技術力·製品開発力は国内外から高く評価されている。高生産性とフレキシビリティを兼ね備えた次世代型のトランスファーマシンを提供している。 併せて、標準化·品質向上·リードタイム短縮を推進し、高品位で高効率な生産体制を整備している。 敢蛔蚰辘樯b能力を拡大して対応しているが、現状100％を超える稼働率」と同社·工機事業部営業部長桃井克志取締役は語る。 同社の工機事業は、専用機（自動車関連）、汎用のマシニングセンタ、研削盤の3部門あるが、どの製品分野も負荷が非常に高い状況で推移している。 この3部門で総売り上げの約7割を占めており、伸び率は前期比20％増。 このうち、自動車関連向け設備が70％近くある。 なお、他にレーザ加工機と半導体製造装置の2部門がある。 最近の専用機に対する自動車製造現場からのニーズは、①リードタイムの短縮②フレキシブル化③信頼性·完成度の向上④グローバル設備などが挙げられ、生産現場は一層高度な対応が求められている。