熱気帯びるタイの設備市場：現地対応を強化する日系工作機械メーカー

摘要

アジア向け廉価機をタイで、高性能機を日本でと、分業する工作機械メーカーが増えている。 タイを海外生産拠点として選hだ理由は、中国一辺倒に対するリスクヘッジ、日系大手自動車メーカーが相次いでタイを主要生産拠点に指定している動きなど、各社さまざまだ。いずれにせよ、生産拠点としてのタイの“価値”は急上昇している。 一方、タイの国内経済を見れば、政府主導の工業化が加速されており、また、自動車向け製造業者の設備稼働率などは100％に近い。 同国では今、97年のパーツ危機以降初めて、設備の更新·増強需要が"熱気"を帯びている。