Part 2 機能を見極めた設計の実際：2.部品点数の大きなアセンブリを効率的に構築する技法

摘要

「CADの講習を受けてみたので，なhとか部品を作成できるようになった。 でも数十個の部品から構成されるアセンブリを作成するにはどうしたらよいかわからない」とか，「部品を作成して，それを積み上げてアセンブリを作成してみた。 しかし部品の交換をしようとしたらアセンブリ全体が崩壊してしまった」という経験をもっている方は多いのではないだろうか。 数個程度の部品で構成されるアセンブリなら，積み上げ式でもなhとか作成することはできるが，数百個の部品から構成させるアセンブリでは，そうはいかない。 まして変更などできない。では，どのようにしてアセンブリを作成していくのか。そこで最近，街で流行しているスケータ（図1）を例にして3次元CADで設計していく過程を説明することにする。 今回はPro/ENGINEERを用いた。 フィーチャベースのCADを使用するか，またそれ以外のCADを使用するかで部品の作成手順が多少異なるが，部品点数の大きなアセンブリを構築する手法はどのCADでも共通である。 そこで，Pr/ENGINEER以外のCADユーザーの方にも参考にしていただければ幸いである。 まずその手順を以下に示す。