「品質向上」「品質強化」のためのIoT化を進める手順2 設備加工品質の向上（収集編）

摘要

前回（2019年3月号）でIoTの構成例として「収集」、「蓄積」、「活用」について概要説明をしました。今回は設備加工品質の向上を図るために、良品条件の「収集」について解説していきます。品質保証強化のために、最初の工程から最後の工程までの製造プロセスの品質を保証するための「良品条件」と呼ばれる「製造条件」の収集が必要となります。しかしながら、品質向上のためだけに投資するには投資対効果に対する説得力が弱いため、投資対効果を出しながら品質向上を図るための目的設定が必要で重要となります。IoT導入の目的設定は、大きくは「トレーサビリティ」、「生産管理」、「予知保全」の3つに層別するとよいです（図1）。