切りくず処理の自動化·省力化·最適化による生産性向上

摘要

当たり前のことではあるが『部品を作れば作るほど切りくずが出る』ということを見直していただきたい。工作機械の性能向上や、切削工具や加工技術の向上により、加工点での切りくず処理は飛躍的に改善されているが、工作機械から出た後の切りくずはあまり関心を持たれなかった。当社は、1990年に「切粉自動圧縮機」を開発して以来、自動車業界、航空宇宙業界をはじめとして建設機械業界や食品機械業界など向けに、約30年にわたり切粉破砕機、関連周辺装置などの開発·製造·販売を行ってきた。その間にさまざまな業種、さまざまな企業規模、さまざまな生産管理体制を持つエンドユーザーに納入してきたが、切粉処理の現場は生産活動の後の「非生産領域」であるため、そこに設備投入を行うことは費用対効果が見込めない領域であるという声を数多く聞いてきた。本稿では、当社が開発した切粉圧縮機、切粉破砕機、付帯装置群の紹介をさせていただき、『切り．くず処理の最適化』について提案と導入事例の紹介をしていく。