高硬度鋼や横形マシニングセンタで安定したタップ加工を実現する工具「HyperZ ロースパイラルタップ」

摘要

近年、自動車部品などは省エネを背景に軽量·小型化が図られており、部品のダウンサイジングが進められている。形状面ではコンパクト、かつ薄肉化が図られ、使用材料には高強度·高硬度化が求められている。工具の観点から高強度·高硬度材料の加工は摩耗進行が早く短寿命となり、工具費が増えてしまう。そのため、工具の長寿命化が求められる。特にタップは、製品加工の最終工程となる「めねじ加工」に使用される。そのため、万が一不具合が発生した場合、製品ロスだけでなく前工程を含めた大きなムダを発生させることになるため、タップには信頼性や安定性が求められる。止り穴の加工にはスパイラルタップが用いられるが、横形マシニングセンタの加工でらせh状の長い切りくずを生成した場合、切りくずが重力により垂れ下がり巻きつきの原因となる。