大量に設置したIoT/M2Mセンサー·デバイスからリアルタイムにセンサーデータをインターネットを介して収集する場合,センサーからのデータ·サイズは一般に小さいため,大量のショートパケットを含hだトラフィックが発生しネットワークに負荷を与えることが懸念されている.本研究では,このようなIoT/M2Mデータトラフイ’ックをネットワーク機器に負荷を与えることなく効率良く,高スループットで,かつセキュアに転送しデータ収集することを目的に,IoT/M2Mゲートウェイに設置したミドルボックスで,ショートパットを集約し,またIoT/M2Mサーバを設置したデータセンター側で,集約パケットを開放するネットワークワーク·アーキテクチャについて検討する.本稿では,自律的なショート·パケットの集約·開放および暗号化·復号化の実現にメニーコア·ネットワークプロセッサを利用し,高速並列分散パケット処理によりラインレートの高スループットの実現を目指す.今回の基本機能の実装により,10Gb/sの通信速度で64バイトのショートパケットのpackets per second(PPS)を7%以下に低減することで,データの暗号·復号化のスループット向上を実現した.提案アーキテクチャにより,IoT/M2Mのショート·パケットを大量に含むトラフィックに対し,機密性を確保し,かつPPSとフロー数を低減することで,ネットワーク機器の負荷が軽減され転送効率向上が図れることが期待される.
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