デジタルコヒーレント光通信コンポーネントの風計測ライダへの適用開発

摘要

風計測ライダは単一周波数のパルスレーザを大気中に送出し，風と同速度で移動するエアロゾルからの散乱光のドップラー周波数シフトから風速を遠隔計測する装置である．ここでは小型·低消費電力化に向けたデジタルコヒーレント光通信用コンポーネントの適用に向け，半導体光増幅器で発生させたパルス光に鋸波変調を付加するパルスセロダイン変調方式を開発した．バッテリ駆動可能（消費電力31.4W）な可搬装置（重量4.9kg，サイズ34×29×16cm）を試作し，距離1kmまでの風計測を5.5時間以上にわたって連続稼働できることを確認した．