電気料金再値下げ：新々電気料金のしくみと上手な受電契約－前編

摘要

国内10電力会社では，一段と経営の合理化により1996年1月から今回2006年4～7月にかけて，6回の電気料金再引き下げが行われ運用中である．また，電力自由化については，2001年3月に2000kW以上発足，2004年4月に500kW以上拡大，2005年4月に50kW以上の高圧が全面的に自由化され，現在に至っている．これはについては，電力使用者も，最大電力低減（ピークカット），力率改善（送電ロス節減），夜間および休日電力活用（ボトムアップ）運用による負荷率向上（発電効率向上·送変電損失減少）発電コスト低減に協力した成果と考えられる．また，自家用発電設備も負荷平準化·廃燃料および排熱エネルギー活用など，電力系統の分散電源として協力運用されている．今回は，10電力会社の新々電気料金の仕組みと上手な受電契約のもとに，電気を上手に使用して，省資源·地球温暖化防止に協力し，かつ電気料金低減のポイントについて解説を行う．