耐火れhが製造の機械化と自動化技術

摘要

セメントロータリーキルン用焼成塩基性れhがの製造工程を例として，成形から梱包までの工程の機械化と自動化について概説した。 成形工程は，ハイブリッドプレスの導入により成形時間の短縮と省エネルギーを実現し，規定外寸法などで不良品となった成形体をその場で再利用する工夫により効率の良い省資源化も達成できた。 焼成工程および検査梱包工程は，ロボットと自動搬送機構の積極的を採用による自動化と省人化を実現し，生産効率の向上を図るとともに，コンピュータによる諸データの一元管理と蓄積を行う製品管理システムを確立し，安定した製品の製造を実現している。 機械化や自動化には多くのセンサ類が使用されているが，製品寸法測定などではまだまだ改善すべき課題があるため，計測·測定機器等の性能向上を期待したい。 今後も，機械装置の考案や各種センサ·IT機器の積極的な利用により，耐火物製造工程の機械化と自動化の発展に対して，微力ながら貢献していきたい。