アルミナセメント使用キャスタブルに対する各種添加剤の効果

摘要

今回，代表的な溶鋼取鍋用キャスタブルである（アルミナーマグネシア）系キャスタブルでの各種添加剤の効果を確認した。 1） 30 deg Cを超えるような高温条件下で可使時間延長効果の高い添加剤は，硬化時間及び発熱時間の遅延も大きくなる。 施工温度が低下した場合，硬化不良が生じるなどの課題がある為、特に特性改善効果が大きい添加斉りによる可使時間の調整には，注意が必要である。 2） キャスタブルの耐久性を安定確保するには，流動性，可使時間や硬化時間などの施工品質の管理が重要であり，添加剤だけではその対応に限界がある。今後，キャスタブル種類に対応したアルミナセメントの鉱物組成の見直しや新規添加剤の開発など，キャスタブルの性能アップに繋がる研究開発を進めていく予定である。