AZS電鋳耐火物の内部品質非破壊検査法の開発と実炉結果

摘要

ガラス溶解炉で使用されるAZS（Al_2O_3－ZrO_2－SiO_2），電鋳耐火物は，鋳造プロセスにより製造される。通常ガラス素地接触部等の重要部位に対しては，鋳造時の凝固収縮により発生する引け巣（ポイド）を除去した製品が使用される。しかし，もしポイドが製品内部に残存した場合，耐火物の耐食性を悪化させてしまう可能性がある。この様な内部欠陥を事前に検知するため，電磁波による非破壊検査方法を開発し，1992年よりガラス素地接触部に使用される大型AZS煉瓦に対して全数検査を開始した。20年以上が経過した現在，多くの実炉使用後の調査により，本検査法の有効性が確認された。