セメントロータリーキルン焼成帯用クロムフリーれhがの使用実績と耐溶損性·構造的スポーリング性の改善

摘要

国内セメント生産量はピーク時の半分程度まで減少し，ここ最近では調整休転や抑制運転が増え，挽業条件も変化していると考えられる。生産量とは対照的に，セメント1トン当たりの廃棄物使用量（原単位）は年々増加しており，2009年度は451kg／t－セメントに達し，耐火物への影響も増大していると思われる。この間，セメントロータリーキルンではクロムフリー化が進み，各耐火物メーカーにより焼成帯および脱着帯用のクロムフリーれhがが開発されてきた。当社でも多くのクロムフリーれhがを市場に供給しており，操業条件（炉内条件）の変化に対応して改良?開発を行ってきている0今回，最近の操業条件に対応すべく開発した焼成常用クロムフリーれhがE，Fの使用状況と実績について報告するとともに，大幅な耐用向上を目的として開発した焼成帯用クロムフリーれhがSの品質について報告する。