宇宙時代にこそ面白い岩石の研究：数十年後の「惑星岩物性シミュレータ」の可能性

摘要

2008年3月，日本人宇宙飛行士の土井隆雄さhが，日本初の宇宙実験施設「きぼう」を国際宇宙ステーションに設置しました．さらに同年6月には星出彰彦さhが「きぼう」の船内実験室を立ち上げました?まさしく日本人にとっての宇宙基地のスタートです．入渠が宇宙で本格的に実験する時代がやってきたわけですが，一方，地上でも宇宙実験に劣らず重要な様々な最先端の研究が行われています．筆者が専門としている岩石の研究分野も，まだま亮未知のことが多く，難解な研究課題が豊富な分野の一つです.そのことは，どhな岩石でもいいですから，顕微鏡でのぞいてみればわかります.