韓国南東部第三紀ポハン堆積盆に発達する中新世トウムサンフアンデルタの堆積物と堆積様式の特徴－日本海（東海）拡大最盛期における日本海最西端部の堆積作用－

摘要

中新世の日本海（東海）拡大問題を考える際には，日本海西端部にあたる韓国（韓半島）とその周辺の第三紀層特に中新世の堆積物の特徴やその形成機構を理解しておくことが大変重要である．本報告では，日本海拡大最盛期に西端の海陸境界部で形成されたフアンデルタ群のうち最も代表的なトウムサンフアンデルタについて，特に堆積物と堆積様式の特徴に焦点感あてて述べた．最初にも指摘しているように，本調査·研究は，韓国科学技術部の国際共同研究促進費の援助を得て行われたものであり，実現にご協力いただいた関係者の皆さhに感謝したい．最後に，石炭試料の反射率測定を行った産総研地圏資源環境研究部門研究員の小田浩氏，本報告の図面の作成にご協力いただいた契約職員の征矢健吾子氏，粗稿に対して多くの貴重なご意見をいただいた地質二ュース編集委員会の皆様にお礼を申し上げておわりとします．