フルスペックSHV圧縮記録装置とバックアップ装置の試作

摘要

NHKは次世代の超高臨場感放送システムである，8K スーパーハイビジョン（8K SHV）の研究開発を進めてきた．2016年8月から衛星による8KSHV試験放送が開始され，現在は東京オリンピック·パラリンピックに向けた本格普及に取り組hでいる．技術研究所では現行の8KSHV試験放送より高品質な，フレーム周波数120Hz，量子化ビット数12bitなどの仕様を有するフルスペック8K SHV［1］の実現に向けた研究を行っている．筆者らは，フルスペック8K SHVの記録装置の開発を進めており，中継車に搭載可能なサイズで着脱式の記録媒体に収録できる圧縮記録装置を試作した［2］．本稿では圧縮記録装置の概要と，今回試作した，圧縮記録したデータをPCにバックアップする装置について報告する．