フラーレンダイマーC_(120)およびその間素体

摘要

ヘテロ原子を含まないフラーレンオリゴマーやフラーレンポリマ加は物理化学的に見て非常に興味あるイヒ合物群であるが、あらゆる溶媒に対して非常に溶解度が低いことが難点である。 そこで筆者らは、これらの化合物の最小単位であるフラーレンダイマー、およびフラ如レントリマーを取り上げ、その物性を調べることとした。 C_(60)にKCNもしくはNaCNを作用させると、液相反応ではシアノ化C_(60)lが得られるが、高速振動粉砕蔭を用いた固相反応ではシアノ化C_(60)中間体3を経由してフラーレンダイマーC_(120)が得られることが知られている（Seheme 1.)。 この反応は可逆であり、系中に存在する金属イオンの種類によって平衡に達する時間に違いが見られた。 フラいレンダイマーは種々の意腰予反応腐紀こし、様々なフラーレンダイマ如誘導体、およびフラーレン誘導体を与えた。