カリックスアレーンーフラーレン複合体の合成および構造

摘要

カリックスアレゎンとC_（60）あるいはC_（70）との複合体や分子間相互作用については従来から研究されており、数々の報告例が存在している。筆者らは、共有結合により二つの発色団を結合させた分子の分子内相互作用に注目し、研究を行った。 合成はScheme 1.に示す方法で行った。 アゾメチンイリドのC_(60)への1，3．双極子環化付加反応は収率86％で複合体触を与えた.この際、環化付加はC_（60）表面の6.6結合の位置で起きており、過反応生成物は観測されなかった。 また、同様の手順でカリックス[4]アレーンを有するC_(60)複合体5bの合成も行つた。