感染制御認定薬剤師及び感染制御専門薬剤師

摘要

医療関連感染（病院感染）は，チーム医療で取り組むことが効果的であるとの考えに立脚し，1993年から医師及び看護師を対象として実施されていた厚生労働省委託事業で，日本感染症学会主催の「院内感染対策講習会」が1999年から薬剤師及び臨床検査技師も対象となり実施されるようになった.これを契機に1999年，感染症に関連する多くの学会からなるICD制度協議会が発足し，感染制御ドクタ 一（ICD ； infection control doctor）制度が確立した.さらに2000年，日本看護協会は感染症看護認定看護師（ICN ； infection control nurse）制度を確立，2004年には日本臨床微生物学会が感染制御認定臨床微生物検査技師（ICMT ； infection control microbiological technologist）制度を確见した.