血液透析療法に必要な機器

摘要

現在，わが国の透析患者は，2007年末の調査においては27万5，119人，透析装置は10万8，570台に達し，毎年3，000～4，000台の増加をみているり。透析療法が生命維持管理装置としての透析装置に依存しているという点および装置台数の多さという点においては，透析装置を理解することが治療の安全を確保するうえで必須である。一般に透析装置といえば透析器（ダイアライザー）内を通過する血液の量や質，透析液などの流れを制御するためにベッドサイドで用いられる装置をいう。しかし，透析装置は単独で機能することは不可能で，いくつかの周辺機器が接続されることで運転が可能になる。このため透析装置同様，周辺装置や器材などについての理解が必要である。