CKD対策へ専門薬剤師制度創設も課題に

摘要

人工透析の対象となる重度のCKD (慢性腎疾患)患者は日本人の450人に1人,CKDに軽度の腎機能低下も加えると日本人の10人に1人に上ると推計され, CKDは新たな国民病との指摘もある。CKD対策は,人工透析への移行を防ぐ観点から,腎機能の低下を軽度の段階から察知し,透析の導入をいかに遅らせるかが課題となるが,CKDの専門医は2,800人程度とまだ少ないのが現状だ。2008年12月6, 7日に熊本市で開かれた日本腎と薬剤研究会·学術大会では,CKDへの専門薬剤師制度を同研究会などで検討していく考えが示され,注目を集めた。