男性骨粗鬆症をどう考えるか-現状と将来への展望－トリニティカンファレンス　医療スタッフで医薬品適正使用を考える座談会　第11回

摘要

女性には閉経に伴う女性ホルモン（エストロゲン）の低下による閉経後骨粗鬆症と，加齢による老人性骨粗寮症が存在することが広く認知されている．一方，男性における骨塩量，骨粗鬆症についてはあまり重要視されてこなかった．しかしながら，山本によるとわが国でも女性が783万人に対し男性も226万人が骨粗鬆症に罷患していると推定され，しかも80歳以上では約20％に達すると考えられている．吉川らは健診において日本人男性1，737人の骨密度を測定し，大腿骨と槙骨において年々骨塩量が減少することを報告している．